Vancouver life

カナダに語学留学とワーホリしてました。現地の留学情報について書いてます。

日本人の忙しさに逆カルチャーショック

 帰国まであと1週間を切りました。早いものです。

何人か友達と会う約束も決まってきているのですが、ここで逆カルチャーショック発生。

 

日本の大学生忙しすぎる(泣)

 

この日はバイトで次の日はサークルでその次の日はインターンで別の日はまたバイトなんだとか。

今月は一個も空いてないとか言われてもうびっくりです。

なんでそんなに忙しいの?!

 

カナダで暮らして9ヶ月。

予定表なんて一回も使わなかった私。

予定表に書かないと忘れちゃうくらい忙しい日なんてなかったからです。

 

バイトもなければサークルもありません。

 

また、遊ぶ予定は、だいたい前日かその日に決まります。

「明日の夜ひま?」

「ひまー!」

みたいた感じで。

だからその日にならないとその日のことはわからない。

そういうスタンスでした。

 


そういえばカナダに来たばかりの3月はこういう予定の立て方をする外国人に驚いてたのを思い出します。


とある外国人曰く、
1週間後の気分なんてその日にならないとわからないから、1週間前に決めちゃったら行く気がなくなってしまうんだそう。

 

今はすごくその気持ちがわかります。

 

私がのんびりできたのは、語学学生だったからとか、ワーホリだったからという理由だけではなく、カナダ全体がそうだったからです。

驚くことに、カナダの大学にサークルというものはなく、学業と両立してバイトをしている学生もほとんどいませんでした。なので時間に余裕があるんでしょう。

学校終わりにビーチでのんびりしている学生たちや、図書館で一生懸命勉強している学生を見て、なんだか理想の学生生活を送ってるなあと思いました。

 

私は今のまま、日本にいてものんびーりたのしーく過ごしたいなって思っています。
たまにお家でパーティーしたり、自然の多い公園に遊びに行ったり。


だけど、それに付き合えるような友達がいないんじゃないかと気づいて、悲しくなってます。就活前ということもあり、みんなめちゃくちゃ忙しいです。


私も忙しくなれば気にならなくなるんだろうなとは思いますが、なんとなく、日本のせかせかしている雰囲気にのまれるのは嫌というか、帰ってからも今ののんびり楽しくを貫きたいというか。

 

今はこうやって言ってるけど、結局1ヶ月後には完全に馴染んで、忙しくやってるのかなあ、自分。

 

幸福度について

 

日本の幸福度が低いという問題はご存知の方も多いでしょう。

いろいろな原因が言われていますが、私は、時間の使い方もそのうちの1つなのではないかと思っています。

時間に余裕があると、心にも余裕が生まれて小さな幸せが発見できるからです。逆に、毎日やることリストを潰していくだけでは、なかなか楽しいことに目を向けられませんよね。

また、私が素敵だなって思う人は、時間の余裕を作るのがうまい人です!

 

私が気づいたこと

 

日本人には、

・予定が詰まってないと不安

という心理が強いんじゃないかなと感じました。

なぜこう思ったかというと、一年前の私も同じような考え方があったからです。

 

・スケジュールが決まっていれば、それ通りに物事を進めればいいから楽。

・はやく予定を決めないとみんなの予定が埋まってしまう。

・逆に暇だと何をしていいのかわからない。

 

留学を経て一年たった今、当時の自分をこんな風に分析できます。

 

・当時の私は暇な時間の使い方を知らなかった。

そして、

・同じように時間に余裕のある人がまわりにいなかった。

 

前者は、単純に知識不足です。

ですが、これは私だけではなくて、多くの人が人生の楽しみ方を知らないのではないかと思います。

そう思うに至る出来事がありました。

カナダでレストランで働いていた時、ある日本人の同僚が言いました。

「家帰っても暇でやることないから、本当はもっと長く働いていたい」と。

その人は、時間を埋めるために仕事をしていました。

これをヨーロッパの人が聞いたらどれだけびっくりすることか。

「仕事をしたいだと?!暇な時間をなくしたいだと?!」

でもそういう考え方の人って、日本では実際少なくないと思うんです。

 

おそらく、

・努力しなければいけない

・楽しんではいけない

そういう文化がまだ奥底に根付いているから、仕事優先の人生になっているのではないかと思いました。

 

ヨーロッパの人たちは時間の使い方が本当に上手なので、私は彼らから人生の楽しみ方を教えてもらって、そこで初めてこんな風にみんな楽しんでいたんだ!と気づきました。

そこでこう思いました。

今までなんで知らなかったんだろう。もっとはやく知りたかった。

と。

 

 

さて、後者の、『時間に余裕のある人がまわりにいなかった』ですが、これはもう仕方がないです(笑)

自分を変えることができても、周りを変えることは難しいですからね。

 

現在ではそう言った問題が他のブログやメディアでも取り上げられていていますが、やはり根付いた文化というのを一気に取り払うのは難しいものです。

なので、こういう場合は環境を変えるのが1番です。

 

いろんな人が海外に行って(旅行ではなく実際に住んで)、外国での時間の使い方の良さに気づいてもらえたら、日本もそういう文化に近づけるのかなと思います。

ただ、多分私がカナダに行く前にこういうブログを読んだとしても、なんにも心に響かなかったでしょう。

自分で実際に体験したからこそ、疑問に思って、変えたいと本気で思うようになりました。